FFKM
FFKM
FFKMとは、パーフルオロエラストマー(Perfluoroelastomer)の略称です。FKMの欠点を補ったエラストマーとして、より過酷な環境で使用されています。
FKMとFFKMの違いは、主鎖にフッ素原子のみを含むかどうかです。FKMは、主鎖にフッ素原子と炭素原子を含むポリマーですが、FFKMは、主鎖にフッ素原子のみを含むポリマーです。この違いにより、FFKMはFKMよりも耐熱性、耐薬品性、耐熱酸化性、耐摩耗性、耐候性に優れています。
FFKMは、FKMよりも高価で加工が難しいですが、より過酷な環境で使用できるエラストマーとして、さまざまな用途に使用されています。
FFKMの主な特長は、以下の5点です。
・耐熱性:260℃程度までの連続高温環境に対する耐熱性を示し、最高330℃までその性能を発揮する。
・耐薬品性:酸、アルカリ、有機溶剤、鉱油、植物油、動物油など、さまざまな薬品に対して優れた耐薬品性がある。
・耐熱酸化性:酸化による劣化に強い。
・耐摩耗性:摩擦による損傷に強い。
・耐候性:紫外線やオゾンの影響を受けにくい。
一方、FFKMの欠点は、以下の2点です。
・価格が高い:フッ素原子を含むため、他の合成ゴムに比べて価格が高くなります。
・加工性が悪い:硬度が高く、成形や加工が難しいです。
これらの特徴を活かし、以下の用途に広く使用されています。
・航空宇宙部品:Oリング、タービンシール、ガスケット、接着剤など
・化学工業部品:化学プラント、配管、ホース、パッキンなど
・半導体部品:Oリング、ガスケット、接着剤など
・医療機器:人工関節、血管カテーテル、体内用デバイスなど
Oリング製品情報 Product
Oリングを選定する際は使用する環境によって材質を、使用するミゾの寸法によってサイズを選定し、
材質とサイズ両方をお選びいただいたものが製品名になります。