NEXUS-EC
1 電気抵抗が低い
NEXUS-ECは、他のフッ素系材料に比べて電気抵抗が低く、静電気が溜まりません。
(一般に10⁹Ω・㎝以下ならば静電気はたまらないと言われております)

JIS K6271:2001準拠
※2:他の電気抵抗値が大きい材料に比べ、NEXUS-ECは電流が過大となる為、同じ印加電圧での測定ができません。
◆ 電気の通り易さ・比較

【使用上の注意】
・NEXUS-ECの標準硬度は80°です。他材より硬度が高いので、御注意願います。
・NEXUS-ECは、適切な種類のカーボンブラックを適正量配合することで、ゴムとしての柔軟性を維持しつつ、電気抵抗の低下を図りました。あくまで帯電防止(静電気防止)の目的にお使い下さい。過大な電流が流れますと、発熱し火災の原因となりますので、御注意願います。
物性・材料特性
試験項目 | 単位 | NEXUS-EC | JIS B2401-1 FKM-70 |
|
---|---|---|---|---|
推奨使用温度 | ℃ | 200~-20℃ | 220~-15℃ | |
常態試験 | タイプAデュロメータ硬さ | ー | A83/S | A73/S |
引張り強さ | MPa | 20.0 | 14.4 | |
伸び | % | 250 | 229 | |
100%引張り応力 | MPa | 8.0 | 5.55 | |
老化試験 200℃x72hr. |
硬さ変化 | ー | +3 | -1 |
引張り強さ変化率 | % | +12 | +2 | |
伸び変化率 | % | -22 | +1 | |
耐油試験 175℃x72hr. |
ASTM No.1油 | |||
硬さ変化 | ー | -2 | -3 | |
引張り強さ変化率 | % | +5 | -7 | |
伸び変化率 | % | -16 | +6 | |
体積変化率 | % | 0 | 0 | |
IRM 903 油 | ||||
硬さ変化 | ー | -4 | -3 | |
引張り強さ変化率 | % | -6 | -11 | |
伸び変化率 | % | -12 | -2 | |
体積変化率 | % | +3 | +3 | |
圧縮永久 歪み試験 |
175℃ 22hr. | % | 8 | 6 |
200℃ 72hr. | % | 18 | 12 |
流体の種類 | NEXUS-EC | JIS B2401-1 FKM-70 |
---|---|---|
潤滑油 | ◎ | ◎ |
シリコーングリース | ◎ | ◎ |
作動油 | ○ | ○ |
軽油・ガソリン | ◎ | ◎ |
クーラント液 | △ | △ |
水系切削油 | ○ | ○ |
熱水・スチーム | × | × |
有機酸類 | × | × |
無機酸類 | △(硝酸×) | △(硝酸×) |
無機アルカリ類 | △ | △ |
酸化剤 | △ | △ |
脂肪族炭化水素 | ◎ | ◎ |
芳香族炭化水素 | ○ | ○ |
含ハロゲン炭化水素 | ○ | ○ |
メチルアルコール | × | × |
エチルアルコール | ○ | ○ |
エーテル類 | × | × |
エステル類 | × | × |
ケトン類 | × | × |
アルデヒド類 | × | × |
アミン類 | × | × |
N₂O₂Heガス | ◎ | ◎ |
耐真空性 | ◎ | ◎ |
食品衛生法適合 | ー | ◎ |
※備考 ◎:使用可 ○:影響あるが使用可 △:やむを得ない場合以外使用不可 ×:使用不可
参考として御検討お願いします。使用環境、温度等によっては評価が変わる可能性があります。実際にご確認を行った後に御使用の程お願いします。
作成可能寸法
Oリング:JIS B2401-1 P、G、V、JASO F404、AS568、AN6227、AN6230、S、モリセイ規格、その他
品番によっては金型製作の関係上、納期がかかる場合があります。
その他形状につきましては弊社代理店へご相談ください。
各種製品についての詳細はカタログをご参照ください。
- 本ページに記載したデータは実測値の一例であり、規格値ではありません。
- 記載内容は、性能向上、仕様変更のため断りなく変更する場合があります。
- ご使用の際には、必ず事前にテストを行い、使用可否の判断をお願いいたします。