NEXUS-LT

特徴

フッ素ゴムは低温に弱く、FKM-70（旧名4種Ｄ）は約-15℃になるとガラス状に硬化し、シール材として適さなくなります。NEXUS-LTはポリマーの組成を変更し、耐低温性を改善しました。
低温ねじり試験の測定結果を右表に記します。

ゴム試験片に針金を取り付け、針金に180℃の回転を加える。その力によってゴムがどの位ねじれるかを測定する。低温にするとゴムが樹脂化（硬化）して、ねじれ角度が小さくなります。樹脂化すると反発弾性が大幅に減少してシール性が悪くなるので、低温時での使用の指標になります。

◆ NEXUS-LTの耐低温性　低温ねじり試験

NEXUS-LTは、耐油性、耐薬品性、常態物性はFKM-70とほぼ同等の性能を有しております。JIS B2401-1 FKM-70の規格をクリアしております。しかし、耐熱性はFKM-70に比べて若干劣り、最高使用温度は200℃になります。

◆ 耐燃料油性　体積変化率（試験条件：常温250hr.）

◆ 耐油試験　ASTM NO.1油 175℃ 72hr.

◆ 耐油試験　IRM 903油 175℃ 72hr.

試験項目		単位	NEXUS-LT	JIS B2401-1 FKM-70
推奨使用温度		℃	200～-30℃	220～-15℃
常態試験	タイプAデュロメータ硬さ	ー	A67/S	A73/S
	引張り強さ	MPa	18.8	14.4
	伸び	％	220	229
	100％引張り応力	MPa	4.6	5.55
老化試験 200℃x72hr.	硬さ変化	ー	0	-1
	引張り強さ変化率	％	+8	+2
	伸び変化率	％	+5	+1
耐油試験 175℃x72hr.	ASTM No.1油
	硬さ変化	ー	-2	-3
	引張り強さ変化率	％	+20	-7
	伸び変化率	％	+8	+6
	体積変化率	％	0	0
	IRM 903 油
	硬さ変化	ー	-5	-3
	引張り強さ変化率	％	+1	-11
	伸び変化率	％	+4	-2
	体積変化率	％	+2	+3
圧縮永久歪み試験	175℃ 22hr.	％	ー	6
圧縮永久歪み試験	200℃ 72hr.	％	12	12
TR試験	TR10	℃	-30	-18
	TR30	℃	-27	-14
	TR50	℃	-25	-12
	TR70	℃	-21	-7

※備考　◎：使用可　○：影響あるが使用可　△：やむを得ない場合以外使用不可　×：使用不可
参考として御検討お願いします。使用環境、温度等によっては評価が変わる可能性があります。実際にご確認を行った後に御使用の程お願いします。

Oリング：JIS B2401-1 P、G、V、JASO F404、AS568、AN6227、AN6230、S、モリセイ規格、その他
品番によっては金型製作の関係上、納期がかかる場合があります。
その他形状につきましては弊社代理店へご相談ください。
各種製品についての詳細はカタログをご参照ください。