宇宙でも使えるNEXUS-LT 低アウトガス性×耐熱性と耐寒性

 
宇宙でも使えるNEXUS-LT 低アウトガス性×耐熱性と耐寒性

過酷な宇宙環境

宇宙環境は非常に過酷で、温度差の激しさや真空状態、紫外線など、一般的な材料では耐えられない条件が重なっています。そのため、宇宙で使用する装置にOリングを組み込む際には、相応の性能が求められます。当社のOリング材質「NEXUS-LT」は、宇宙環境における使用に適した特性を兼ね備えています。
当社では、航空宇宙業界における厳格なロジスティクス管理への対応を目指し、現在JIS Q 9100の取得を進めています。

低アウトガス性

アウトガスとは、揮発や加熱によってガス化したり、真空環境で引き出されることによって、Oリングから外へと出てくる気体成分のことです。これはゴム製品において避けられない性質の一つです。
Oリングからのアウトガスは微量であり、通常の環境下では使用に問題がなく、人体への健康影響もありません。しかし、半導体製造工程のように空気や気体が存在しない真空空間を必要とする場合や、観測機器のレンズなど物質の曇りが許されない環境、さらに電子基板の回路に悪影響を与えては困るような特殊な使用環境では注意が必要です。
宇宙空間は真空環境が広がっており、気圧がほとんどない状態です。そのため、アウトガスが発生しやすく、先述のように装置の性能を損なう恐れがあります。

「NEXUS-LT」は、アウトガスが非常に少なく、宇宙空間での使用に適しています。低アウトガス性を持つことで、宇宙空間における過酷な条件下でも長期間安定した性能を維持し、機器やシステムに不具合が生じるリスクを減少させます。
材料のアウトガス性を評価する公的な試験方法として、ASTM E-595試験があります。この試験の簡易スクリーニング基準では、TML(質量損失比)が10000ppm(1%)以下であることが望ましいとされています。NEXUS-LTの試験結果は「34ppm」であり、最大許容量の0.3%程度という、非常に低いアウトガス性を誇ります。

※掲載しているデータは任意のロットの測定値であり、保証値ではありません。

当社の材質ラインナップの中で、最もアウトガスが少ないのは「PERCITY-1075」ですが、後述する耐寒性とのバランスを考慮すると、「NEXUS-LT」の方が宇宙環境での使用により適した材質と言えます。

耐熱性と耐寒性

宇宙環境で特に厳しいのは「温度差」です。地球の大気圏を抜けて宇宙空間に出ると、外気温は驚くほど低く、約-270℃まで下がります。一方、太陽光が直接当たる部分では、輻射熱によって温度が120℃以上に達することもあります。

宇宙空間で使用する装置の内部では温度がある程度コントロールされているものの、耐熱性と耐寒性に優れた材質を使用することが重要です。NEXUS-LTは、使用推奨温度範囲が-30℃から200℃であり、宇宙環境における極端な寒暖差にも耐性があります。特に耐寒性については、一般的なフッ素ゴムの推奨下限温度が0℃~15℃であるのに対し、-30℃まで使用できる優れた性能を持っています。

 

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