HNBR-70は耐油性の高いNBRポリマーの二重結合部分に水素を添加した材質になります。同じ硬度のNBR-70-1と比較して耐油性を著しく劣化させることなく耐オゾン性・耐紫外線性などを有しており、耐熱性や耐摩耗性なども改善されております。
油圧シリンダー、ピストンなどの運動用途で特性の発揮されやすい材質です。また、その耐薬品性から冷媒などの特殊な流体にも使用されています。
分類 | 一般ゴム材 |
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材質名 | HNBR-70 |
別称(旧名称) | 水添NBR |
系統 | ニトリルゴム |
耐熱 | 150℃~-25℃ |
硬度 | A70±5 |
色 | 黒 |
主な使用用途 | シリンダー、ピストン、冷凍機 |
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SDS(MDS) | 〇 |
ケムシェルパ | 〇 |
食品衛生法 | 〇 |
該非判定書 | × |
その他 | - |
引っ張り、ひずみなどの、物理的な要因に対する試験結果です。
試験項目 | 単位 | JIS規格値 | 実測値 | |
常態試験 | タイプAデュロメータ硬さ | ー | 70±5 | 73 |
引張強さ | MPa | 16.0< | 19.9 | |
伸び | % | 180< | 400 | |
引張応力(100%時) | MPa | 2.5< | 2.75 | |
老化試験 150℃×70h |
硬さ変化 | ー | +15> | +5 |
引張強さ変化率 | % | -30< | 0 | |
伸び変化率 | % | -40< | -23 | |
耐油試験 | 硬さ変化 | ー | (-5~+10) | 2 |
引張強さ変化率 | % | (-20<) | -1.9 | |
伸び変化率 | % | (-40<) | -22 | |
体積変化率 | % | (-10~+5) | -3.9 | |
硬さ変化 | ー | (-15~+5) | -3 | |
引張強さ変化率 | % | (-30<) | -16.05 | |
伸び変化率 | % | (-40<) | -25 | |
体積変化率 | % | (0~+30) | 4.2 | |
圧縮永久ひずみ試験率 150℃×70h |
% | 40> | 36 |
主な流体に対する使用適正です。
◎:使用可
〇:影響あるが使用可
△:やむを得ないとき以外使用不可
×:使用不可
流体の種類 | HNBR-70 |
潤滑油 | ◎ |
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シリコーングリース | ◎ |
作動油 | ○ |
軽油・ガソリン | △ |
クーラント液 | ○ |
水糸切削油 | ○ |
熱水・スチーム | △ |
有機酸類 | × |
無機酸類 | △ |
無機アルカリ類 | △ |
酸化剤 | ○ |
脂肪族炭素水素 | ○ |
流体の種類 | HNBR-70 |
芳香族炭素水素 | × |
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含ハロゲン炭素水素 | × |
メチルアルコール | ○ |
エチルアルコール | ○ |
エーテル類 | × |
エステル類 | × |
ケトン類 | × |
アルデヒド類 | × |
アミン類 | × |
N₂O₂Heガス | ○ |
耐真空性 | ○ |
食品衛生法適合 | ◎ |
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Oリングを選定する際は使用する環境によって材質を、使用するミゾの寸法によってサイズを選定し、
材質とサイズ両方をお選びいただいたものが製品名になります。